おもしろ理科出前教室「岩石標本の作製」(城西中学校)

2022年3月11日 14時46分

 3月11日(金)に、おもしろ理科出前教室を城西中学校で実施しました。

 今回は、愛媛大学の佐野栄先生と教職大学院生4名を講師に迎えて、岩石標本の作製や実験を行いました。

 まず最初に、堆積岩の5種類(れき岩、砂岩、泥岩、石灰岩、チャート)、続いて火成岩の3種類(花崗岩、安山岩、玄武岩)、最後に変成岩(紅レン石石英片岩、ザクロ石角閃岩、エクロジャイト)の3種類の計11種類の岩石の特徴を押さえた上で、グルーガンを用いてボードに接着し、一人ずつ岩石標本を完成させました。これらの岩石は、すべて愛媛県で採集したもので、特にエクロジャイトは、非常に珍しく、貴重な岩石であるとの紹介がありました。

 実験では、石灰岩に塩酸を垂らして、二酸化炭素が発生することを押さえました。この石灰岩は3億年前にできた岩石であることから、3億年の時を経て二酸化炭素が出てきたことに生徒は驚きを感じていました。続いて、チオ硫酸ナトリウムをスライドガラスに置き、ホットプレートで溶かした後に、顕微鏡で観察し、結晶が成長していく様子を見ました。

 手作りの標本は、一生の思い出になるとともに、学習の振り返り教材にもなる逸品となりました。