「ふるさと松山学」教材を活用した実践紹介 パート2

2023年3月28日 08時43分

 前回に引き続き、「ふるさと松山学」教材を活用した実践を紹介します。

 今回は、「子規と俳句に関する教材」を使った実践です。

 この教材は、全3巻で、小学校1年生、4年生、中学校1年生の子どもたちに配付しています。正岡子規をキャラクター化した「のぼさん」が解説をしていくので、「のぼさんの本」と呼ばれ、俳句作りの授業等で活用されています。それでは、授業実践を二つ紹介します。

 一つ目は、松山市立生石小学校での実践です。生石小学校4年生は「のぼさんと学ぶ俳句と言葉②」を読み、歳時記と二十四節季、季語について学習、俳句作りを経て、句会を楽しみました。また、社会科「残したいもの伝えたいもの」の単元において、「のぼさんと学ぶ俳句と言葉②」の「第12章 松山はええよ~故郷を思う俳句~」の中の「のぼさんが語る道後温泉伝説」を読み、道後温泉の歴史の調べ学習に活用しました。

 授業後の子どもたちの感想では、「気に入った一句と、その理由を伝え合う活動では、同じ作品でも読む人によって感じ方が違っていたり、よいと思う理由が違っていたりして、俳句の面白さや奥深さを感じ取ることができた。」「松山の偉人、正岡子規を身近に感じることができた」との意見があったようです。

 実践された先生は、今後も児童の実態に合わせ、活動を工夫しながら、俳句を取り入れた授業に取り組みたいと決意を新たにされていました。

 二つ目は、松山市立味生第二小学校での実践です。味生第二小学校特別支援学級2年生は、年間を通して「のぼさんと学ぶ俳句とことば①」を活用しながら俳句に親しみました。その中で、俳句作りに取り組み、句会を秋と冬の2回行いました。

 授業後の児童たちの感想では、「見付けたものをそのまま言葉にすると俳句ができた。」「次は冬の俳句を作ってみたいな。」との意見があったようです。

 実践された先生は、子規の俳句に対して「言葉が難しくて分かりづらい。」という感想から、今後は、発達段階に合わせた俳句に親しむ機会もつくっていきたいと決意を新たにされていました。

 これらの実践について、市内教職員の皆さんは、「ecまつやま」にもアップしていますので、是非御覧ください。

 今後も「ふるさと松山学」教材を活用した実践を紹介していきます。

 お楽しみに!