センター日記

特別支援教育への「はじめの一歩」 ~第1回特別支援教育新担当者研修~

2023年5月22日 08時25分

 5月12日(金)、19日(金)の両日、今年度初めて特別支援学級や通級指導教室の担当になった先生方を対象に、第1回特別支援教育新担当者研修を実施しました。

  12日(金)は、3会場に分かれて3つの部会を実施しました。

 知的・自情部会では、愛媛大学教育学部附属特別支援学校を訪問し、山内 望 副校長先生から講義いただいたり、実際の授業の様子を参観させていただいたりしました。「行動は引き出されるもの。主体的行動を引き出すのが教員だ。」という山内副校長先生の言葉に、自身の支援を振り返る参加者が多かったようです。

 

  肢体・病弱部会では、愛媛県立しげのぶ特別支援学校 眞鍋 路 先生、蒲池 靖子 先生をお迎えし、肢体不自由特別支援学校の授業の様子や、自立活動について講義いただきました。講義の中で、車椅子に乗っている子どもの気持ちを知るためにパイプ椅子を使った疑似体験の機会もあり、改めて子どもの目線になって支援することの大切さに気付くことができました。

  通級部会では、松山市立姫山小学校 玉井 泰斗 先生による授業を参観させていただきました。参観していた先生方は、みなさん特別支援学級での経験がある方でしたが、通級指導の担当者としての役割とは何かを再認識し、子どもや保護者のニーズを踏まえて指導をしていくことの大切さを実感したようです。

 

 19日(金)に実施した難聴部会では、松山市立北条小学校 楠岡 正輝 教頭先生から、御自身の実践事例を動画で紹介していただきながら、難聴児への支援について参加者全員で考えていきました。「表現方法を子ども自身が自己選択できるようにして、自分のことを自分で伝えられる子どもを育てましょう。」というお話は、難聴児に限らず、全ての子どもに通じることではないかと感じました。

 

 研修後は、

「子どもの姿から学ぶ姿勢を常にもち、子どもたちがもっている力を100%発揮して学校生活が送れるよう、支援や指導をしていきたいと思います。」

「講義を受けたり、質問に答えていただいたりしたことで、日々の授業が少し前に向いて進みそうです。」

「右も左も分からない状態でしたが、これを機に、他校の先生方と相談しながら進めていきたいです。」

という声があり、特別支援教育の新担当者としての意欲を高めることができたようです。

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