センター日記

教職員研修大会 ーこれからの特別支援教育の方向性-

2023年8月26日 08時00分

 8月25日(金)、松山市教職員研修大会を実施しました。

 本大会は、松山市立幼小中学校の教職員や、教育関係者等を対象に毎年実施しています。市内ほとんどの教職員が受講し、学校教育における今日的課題に視点を当ててその解決を目指し、教職員としての資質能力の向上を図ることを目的としています。

 以前は、市民会館で実施していましたが、今回はハイブリッド形式で実施し、まつラボ近隣の学校の先生方は対面で、その他の学校の先生方はオンラインで受講していただきました。

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 今年のテーマは、現場からの要望が最も多かった「通常の学級における特別支援教育」。

 講師に、新潟大学教職大学院教育実践学研究科 教授 長澤 正樹 先生をお迎えし、多様な子どもたちの理解と対応 -事例で考える支援の在り方-」と題して御講演いただきました。長澤先生には、新潟から遠路はるばる松山にお越しいただき、本市の状況を直接御相談し、今後の御支援もお願いすることができました。

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 講演では、発達段階ごとに発達障害等の事例を取り上げ、その特徴や具体的な支援と連携について、分かりやすくお話してくださいました。子どもの問題行動に対する応用行動分析による対応術や、子どもとの対話を通して本人に気付きや自覚を促すことなど、具体的な関わり方をお示しいただきました。

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 (受講者の感想より)

😃具体的な事例をもとに、対処方法等を分かりやすく説明していただけたのが良かったです。それぞれの事例に対して、実際の生徒の顔が浮かんでくる場面もあったので、実際に様々な学校生活の中で、適切に対応していきたいと思いました。

😉児童の特性や問題点を整理・分析し、対応策を考え、実行・評価すること、その児童や保護者との対話を通して具体策を提案することなど、基本的なことをもう一度大切にして支援に当たろうと思いました。「具体的な会話・指示」「視覚支援・気付きと自覚」「自己選択支援」などは、発達障害や多様な特性のある児童に関わらず、すべての児童・生徒に対する指導において有効で、大切にすべきことではないかと思いました。

 本日の御講演や、各校で実施していただいたリフレクションをもとに、多様な子どもたちに対して、2学期からさらに充実した指導や支援を実施していけるよう、学校全体で、そして松山市全体で取り組んで参りましょう✨