未来の科学者へ!「おもしろ理科教室」特別回

2022年10月11日 08時13分

 「おもしろ理科教室」は、「理科をもっともっと学びたい!」という松山市内の中学生を対象に、年間4回、理科主任会の先生方に行っていただいている事業です。専門家を講師に招き、通常の学校の授業ではしないような発展的な内容を、実験や観察を通して学習します。

 特別回である今回は、久万高原天体観測館の学芸員 藤田康英先生らによる「秋の星の観察」講座でした。

 星の観察となれば、天候が大事。この日は昼間雨が降ったため、心配していましたが、いざ久万高原町に向かうと、雲のない星空!少し寒さが感じられましたが、みんな防寒着を着用して準備万端です。

 星空観察を始めるとすぐに、東の山から「栗名月」と呼ばれる満月が登ってきました。これは、中秋の名月(十五夜)から約1ヶ月後の満月の直前、十三夜の夜の月を指すそうです。その隣には木星もはっきり輝いていました。

 

 あまりの月の明るさに、秋の星座の一部が見えにくかったのですが、松山市内に比べるとやはり、非常に多くの星を見ることができました。

 夏の大三角や、やぎ座、カシオペヤ座、さそり座など、一つ一つの星や星座について天文的なお話を伺いながら星を観察しました。また、久万天文台が誇る60cm反射望遠鏡での天体観測も行いました。集光力はなんと、肉眼の7000倍!デネブ、ベガ、アルタイルといった夏の大三角の恒星、木星、土星、月のクレーターもはっきり美しい姿を見ることができました。これは貴重な体験です!

 

 天体の学習は教室でも学びますが、今回のように本物の天体を見る機会は大変貴重です。より発展的で専門的な天体に関する経験は、いつまでも心に残るものです。参加した子どもたちは、星空を見上げるたびにこの日のことを思い出すことでしょう。