おもしろ理科出前教室 愛媛の岩石で岩石博士になろう
2023年3月9日 12時56分3月9日(木)、城西中学校にて1年生を対象に「おもしろ理科出前教室」を実施しました。
講師は、鉱物の専門家、愛媛大学 佐野先生と大学院生の皆さんです。
まずは、佐野先生から、地球にねむる岩石というものについてお話がありました。
初めに一つの石を見せていただき、何名か希望者が触って観察してみます。何の変哲もない石のようですが、実はこれは「隕石」でした。この小さな石の中に1%ほどの水分などがあり、たくさんの地球誕生までの手がかりが含まれているそうです。
次に、こぶし大の石を、全員が触りながら観察します。これは、「エクロジャイト」と言われ、日本でも愛媛でしか見ることができないとても貴重な岩石です。
石に興味をもち始めた子どもたち。次は、全員が自分の岩石標本づくりを行います。
土台となる岩石名が書かれた板に、サンプルの岩石を貼り付けます。学習した岩石の実物を含め、愛媛でとれる貴重な岩石の特徴を理解し、見分けながら自分だけの岩石標本を作ることができ、子どもたちは大変満足そう。
最後に、岩石が結晶化して成長するという、まさにその瞬間を見ることができる、観察実験を行いました。
ハイポを使ったプレパラートを熱し、偏光シートを顕微鏡に取り付けた顕微鏡を使って観察すると、「おおー、すごい!」と歓喜の声が!結晶が剣状にどんどん伸びていく様子を見ることで、岩石が長い年月をかけて作られる様を実感的に捉えることができたようです。
中学校1年生で学習する「岩石」について、本物の岩石を触りながら体験的に学習する大変貴重な教室でした。今回の教室をきっかけに、岩石に興味をもって、地球創造のロマンを感じながら学んでいってほしいと思います。