夏休み終盤の、8月23日(月)~27日(金)の1週間も、松山市の先生方はたくさんの研修に取り組みました。
例えば、27日(金)には、栄養教諭中堅研修Ⅱ、健康教育研修、特別支援教育新担当者研修、人権・同和教育主任研修の4つの研修が行われました。
健康教育研修は、現代的な健康課題解決に向けて新たな知識や技能を習得することを目的に行われ、「子どもの虐待」と「摂食障害」について研修しました。子どもたちに表れる症状には様々な背景があることを学び、多様な視点をもって接することが大事だということが分かりました。
特別支援教育新担当者研修では、オンライン上でグループに分かれ、1学期の各校の取組や2学期からの指導等について、熱心な協議が行われました。
人権・同和教育主任研修の「多様な性のあり方と人権に関する学習に取り組んで」の講義では、学校における多様な性をテーマに掲げた人権教育への取組についてお話しいただきました。
夏休み中も、先生方は多くの研修に取り組み、子どもたちへのより良い教育を目指していました。
8月25日(水)、松山市教職員研修大会が2年ぶりに開催されました。
この研修は、学校教育における今日的課題と解決について考えることで、教職員の資質・能力の向上を図るものです。
今年度は、放送大学教養学部教授 中川一史先生にオンラインで御講演いただきました。
中川先生は、日本STEM教育学会の副会長も務められ、デジタル教科書や一人一台端末に関する文部科学省の会議にも参加されており、学校現場のICT普及の先頭に立っておられる方です。
「GIGAスクール時代の学びを拓く!一人一台端末の活用」と題した講演は、いろいろな教科等の実践例やデジタル教科書の活用についての具体的で分かりやすいお話で、松山市の教職員に、2学期からの実践に向けて大きな示唆をいただきました。
夏季休業中、多くの学校がサポート講座、サポート・ビジットを活用して校内研修に取り組んでいます。
ICT支援講座では、授業に生かせるロイロノートの演習、今後Zoomに代わって遠隔での学習等に利用が考えられるTeamsについての演習等を用意しています。
授業づくり講座を受講した石井小学校では、「松山の授業モデル」を基に「石井小モデル」を作成しており、ICTの活用も含め、『令和の日本型学校教育』の構築に向けた授業づくりについて研修を深めました。
学習評価の講座にも多くの申込みをいただいています。北条南中学校では、教科部会ごとに1学期に作成・実施をした定期テストやパフォーマンステストの事例を持ち寄って協議しました。ベテランの先生方が若手の新しいアイデアを引き出す協議となりました。
道後中学校、湯築小学校においては、新型コロナウイルス感染症拡大の状況に鑑み、オンライン研修を実施しました。
研修センターでは、子どもたちに質の高い学びを保障するため、2学期以降も各学校と連携した研修を進めていきます。
8月3日(火)、4日(水)、5日(木)の三日間は、初任者の先生及び講師の先生方を対象に、教科に関する研修を行いました。
小学校の先生は全ての教科で、中学校の先生は自分の専門の教科を中心に研修を受け、それぞれの講座で、先輩教員や大学の先生、センター指導主事から授業づくりやテスト作成、評価等について、みっちりと学びました。
また、GIGAスクール構想に対応した授業づくりとして、ICT活用についても学びました。
2学期からの授業に向けて、新たな知見を得ることができ、教材研究にも力が入りそうです。
今回の研修は「Teams」を用いた遠隔研修にもチャレンジしました。新しいことに積極的にチャレンジできるのも、初任者や講師の強みです!
7月27日(火)、28日(水)の二日間、えひめ青少年ふれあいセンターで、初任者研修を行いました。
社会人としてのマナーの研修、防災教育、野外活動、レクリエーション活動などの体験をとおした研修や、性教育、命の教育に関する研修を行い、教員としての資質を高めました。
暑い中でしたが、共に体験しながら学び合い、協力することで、初任者同士の絆もより深めることができました。
7月10日(土)、第2回 松山「匠」塾 スペシャル講座を実施しました。
講師は、金本 房夫先生です。3回の延期の末に、満を持しての開催となりました。
スペシャル講座という名のとおり、金本先生の学級の生徒、部活動の生徒、部下の先生方等、いろいろな人々がいろいろな角度から証言し、金本先生の教育の神髄、人となりに迫ることができました。
金本先生の色濃い人生から紡ぎ出される一言一句は、大変心に響き渡ります。
「教育は人なり」
改めて肝に銘じ、子どもたちと真摯に向き合うエネルギーをチャージできた講座となりました。
7月1日(木)に、旭中学校でおもしろ理科出前教室を行いました。
今回は、「ゾウリムシのからだの形やつくりを観察しよう」という学習課題で、ゾウリムシの動きを抑制して顕微鏡で観察しました。
ゾウリムシの動きを抑制するために、どういう工夫が必要か発表し合い、最終的に脱脂綿を使うことを確認しました。講師の児玉先生が、「何事もチャレンジすることが必要で、失敗はつきものであること」、ゾウリムシが観察しやすいように、「何度もチャレンジしてほしい」と伝えました。
生徒は各々のスライドガラスに脱脂綿を置いて、試料の水を垂らして、ゾウリムシを探しました。ゾウリムシを探し出した時の喜びや、固定させ拡大して細部が見えた時の感動した様子が伝わってきました。
最後に、食胞、収縮法、繊毛のはたらきを動画で視聴し、理解を深めました。
目に見えない小さな生き物も、生きるための機能が詰まっていることを確認できた1日でした。
6月28日(月)、余土中学校1年生を対象に、わくわく出前教室「余土の歴史と文化人」を開催しました。
久万美術館 学芸員 本田李璃子先生に、講師をしていただきました。
余土村の村長を務め、すばらしい町づくりをした「森 盲天外(恒太郎)」さんの生い立ちや功績などについて、貴重なお話を聞くことができ、生徒は改めて「ふるさと余土」のよさを実感していました。