2月9日(木)に開催しました「まつやま教育研修センターフェスタ2023」では、市内すべての学校はもとより、愛媛大学の先生方26名と約30名の大学院生の皆様、市外の教育行政機関の皆様約50名を含む400名を超える皆様に御参加いただきました。御参加いただいたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
フェスタの開催内容について、写真付きでお伝えします。青字は本市受講者の方の感想です。
【開会行事】
【愛媛大学 大学院教育学研究科 教育実践高度化専攻 特定教授 山本 浅幸 先生による特別授業】
東中学校2年 数学科 「箱ひげ図とデータの活用」
まさに授業の「匠」として、教材研究や子どもと関わる力といった、授業力、教師力の凄さを改めて見させていただきました。
・子どもたちがよく考え、互いに考えを練り合い、まさに子ども自身がOUT PUTする授業で大変勉強になりました。
・教材研究の大切さ、しっかり研究された教材の持つ力を改めて実感しました。
・ワクワクする授業でした!
・授業づくりの神髄に触れさせてもらいました。関わる機会を与えていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。
【公開授業・研究協議】
■生活科 東雲小学校1年 「もう すぐ 2ねんせい」
■総合的な学習の時間 八坂小学校4年 「八坂の地域を災害から守ろう」
■理科 東中学校2年 「電流と磁界」
■特別支援教育 東中学校 (オンデマンド配信)
◻︎自立活動「健康な体づくり」~コーディネーショントレーニングで心と体を鍛えよう~
◻︎作業学習「バザーに向けて、お客様に喜んでもらえる製品を作ろう!~ガラスタイルを使った小物とハーバリウム作り~
◻︎外国語 Unit4「Friend in New Zealand」
「一人一人が分かる喜び、共に学ぶ喜びを実感できる授業」の具体として、授業公開をしていただきました。研究協議では、顔を合わせて先生方のいろいろな思いや考えを共有することができたようです。
・この授業を見通して、年度初めから準備されているのがすごいと思った。先生の問い返しのおかげで、子どもたちが「自分たちは成長してきたんだな」と感じれらるようになっていた。
・「プログラミング的思考」の要素を育成する上での様々な工夫が散りばめられた提案性のある授業だった。
・子どもたちがそれぞれに問いを立て、自分のテーマについて実験するといった、まさに主体的な学びが行われていた。
・特別支援学級の取組について大変参考になった。通常学級の先生方にも役立つと思う。
・指導助言が分かりやすく、結果よりも過程を大事にした学習の大切さを強く感じた。
昼休憩では、1Fエントランスホールで「ロイロノート・スクール」「eライブラリ」「タブレットドリル」の体験や質問ができるブースを設け、それぞれの会社の方にいていただきました。先生方が悩みを相談したり、困り感を解消されていました。
【分科会】
Ⅰ「ふるさと松山学とSDGs」
Ⅱ「1人1台端末の活用と情報活用能力の育成」
Ⅲ「特別支援教育における校内外の連携」(ライブ配信での同時開催)
先生方の工夫された実践発表をもとに意見交換をするなどして、充実した協議の時間となったようです。
・ふるさとへの愛着と誇りを育てることの意味を改めて考えることができた。
・前に並んでお座りになっている先生方の姿を見てお声が聞けてうれしかった。
・様々なICTの活用方法について触れることができた。自分も真似したり開発したりしていきたいと思った。
・生徒1人1人に応じた学びの最適化について知見を広げることができた。
【講演・全体講評】
「子ども1人1人の学びの質の向上のためのICT活用」
講師:東京学芸大学教育学部 教授 高橋 純 氏
高橋先生には終日参加いただき、私たちの取組を御覧いただいた上、講演の中でそれを意味づけし、具体例を挙げながら今後の方向性をお示しいただきました。
・とても話が分かりやすく、授業改革をするには、授業観・評価観を変えていく必要があることを理解できた。
・ICT活用による1人1人の資質・能力を図るということを、理論的・体験的にお話ししてくださり、感激した。
「寒椿 力を入れて 赤を咲く」 正岡 子規
「赤く咲く」ではなく「赤を咲く」。 ーまるで、椿が自分自身の意思で赤い色に咲いたかのように感じます。
私たちが育てるべき子どもたちは、この椿のように、自分の意思で力を伸ばし、自分らしく花開く子どもたちなのかもしれません。今回のフェスタでの御意見や御指導をもとに、松山の子どもたちの未来のために何ができるか、これからも皆様と一緒に考えていきたいと思います。
そして、そのために、このまつラボが「つどう・つながる・つくりだす」場所でありたいと思います。
ありがとうございました。
参加者アンケートからもう少しお届けします。
•いろんな方面の研究がなされていてよかったです。中学校教員の私にとっては、小学生の様子が分かりためになりました。
•児童のプログラミングのスキルの高さに驚きました。
•児童同士が認め合う関係性、学級をつくられていて、素晴らしいなと思いました。
•子供は教師のかがみですね。
•生徒たちの意見がとても活発で感心しました。非常によく考えていました。
•毎年、密かに表紙のデザインを楽しみにしている1人です。
•特別支援教育の話合いに参加しました。非常にためになる話合いでした。
•自分一人の考えではなく、全く話したことのない先生方と意見を共有できたので、すごく良い時間になった。
•「松山の授業モデル」を具現化した授業がたくさんあり、市の目指す方向性を学ぶことができました。働き方改革が叫ばれる中、研修の時間を確保することが難しくなってきているように感じますが、このような素晴らしい実践に触れる機会を得ていくことは、教師にとって絶対に必要なことだと思いました。