よりよい授業にするには? -中堅研修Ⅱ教科等指導研修ー
2022年7月27日 14時10分今、まつラボは研修シーズンまっさかり!
ほとんどすべての部屋の前に看板が立っています。
今日の中堅研修Ⅱでは、教科ごとに、授業づくりについての研修を行いました。
講師は指導主事のほか、大学の先生や現場の先輩、教科書会社の方など。
「こういう時に困っているんです。」「ああ、私がよくしていたのはね、・・・」などと
対話をしたり、実習をしたり。
少人数ならではの中身の濃い研修となったようです。
今、まつラボは研修シーズンまっさかり!
ほとんどすべての部屋の前に看板が立っています。
今日の中堅研修Ⅱでは、教科ごとに、授業づくりについての研修を行いました。
講師は指導主事のほか、大学の先生や現場の先輩、教科書会社の方など。
「こういう時に困っているんです。」「ああ、私がよくしていたのはね、・・・」などと
対話をしたり、実習をしたり。
少人数ならではの中身の濃い研修となったようです。
まつラボの指導主事が、学校の要望に応じて訪問支援する「サポートビジット」「サポート講座」。
7月まででも、20校を超える学校に利用していただきました。
今回は、その中から、授業づくり支援で訪問した東中学校の取組を紹介します。
2年生の英語の授業では、昨年度のセンターフェスタでの実践を生かして、更なる授業改善を進めていました。教科書本文を読んで考えたことについて、生徒主体で話合いをする言語活動「リテラチャー・サークル」の授業に継続して取り組んでいます。
生徒たちは、自分が持っている言葉の引き出しを自ら開け、英語でコミュニケーションを図ることに自信をつけており、昨年度2月のセンターフェスタでの授業実践時からの成長に驚きました。
また、教科書本文の学習を通して、4技能をスパイラルに伸ばしていくために、ICTの効果的な活用についていろいろな工夫をされています。特に、ロイロノートと教科書を組み合わせた実践は、日常の活用として効率的・効果的です。
ちなみに、このW教諭の実践が、市内の中学校が使っている教科書会社のホームページに紹介されました。全3回のシリーズ連載で、次回は、「リテラチャー・サークルでの実践について」が予定されているそうです。外国語の学習においてはもちろん、他教科でも参考になることがあると思います。是非、アクセスしてみてください。➡「『NEW HORIZON English Course1』 ×ロイロノート① ICTを活用した質の高い授業を目指して」
私たちとしても、フェスタでの授業づくりをこのように継続・発展させていただいているのは嬉しい限りです。よりよい授業づくりのため、これからも、まつラボの各種サポートをどんどんご利用ください。
松山市のプログラミング教育指定校の八坂小学校で、プログラミングの研究授業が行われました。授業を公開した学年は、なんと1年生!図画工作科「のってみたいな いきたいな」という単元で、Visciut(ビスケット)というプログラミングサイトを活用し、自由に想像を広げながら、思い思いの作品を作っていました。
プログラミングでの作品作りは、絵の具やクレヨンと違って何度でもやり直すことができること、思った通りの色に調整しやすいこと、プログラムで動きをつけることでより表したいことを表現できることなど、メリットがたくさんあります。
生き生きとプログラミングに取り組んでいた授業の詳細は、八坂小学校ホームページ1年生もプログラミングに挑戦!からご覧ください。
7月9日(土)、本日は、まつラボ開館日。
夏真っ盛りの中、センターではたくさんの研修や会合がありました。
本日開催された研修は、課題別実践力向上セミナーのふるさと松山学講座、数学講座、大学連携セミナーの道徳講座です。
なぜか数学の部屋からはジャズの音色が聞こえてきます。研修前から学校間の情報交換が行われていました。
道徳では、小グループごとに教材解釈を行い、熱く協議をされておられました。
休日、しかも学期末の忙しい中にも関わらず、30名以上の先生方が研修に参加されました。
先生方の教育への情熱はすごいですね。
休日のまつラボも熱いです!!
久米小学校では、一人一台端末が授業の中で自然に活用されており、日常的に活用していることが感じられました。そのうちのいくつかを紹介します。
まずは、1年生の生活科です。ロイロノートで作成した「あさがおものがたり(毎日1枚ずつ撮影してきた自分のアサガオの成長の様子から数枚の写真を選んでプレゼンテーションにしたもの)」をグループで発表していました。一人一台端末を使い始めて2か月あまりですが、十分に使い慣れ、しっかり使いこなしている感じがしました。今まで以上に、まとめたり表現したりする力が求められています。1年生の時から取り組んでいくことが大切だと感じました。
2年生の生活科でも、1年生と同じように、野菜の成長についてまとめ、発表していました。
次に、6年生の国語、保健体育です。デジタル化されたワークシートに書き込んだ内容をもとに、グループで話合いが行われていました。ワークシートのデジタル化は、印刷の手間の削減や紙資源の節約につながるだけでなく、何度も見直して書き直す(入力し直す)ことができたり、写真などを入れたりすることができるので、子どもたちにとって、大変有効です。
5年生の家庭科、社会科では、発表で聞いた友達の意見も取り入れながら、シンキングツール上で、自分の考えをまとめ直していました。シンキングツールを使うことで、考えがまとめやすくなったり、考え方を身に付けたりすることができます。黒板やノートで、シンキングツールを使っていたクラスもありました。
各教室のロッカーの上や本棚には、教科書を置いておくスペースが用意されていました。その日家庭で使わない教科書を置いて帰るなど、一人一台端末持ち帰りに伴う荷物の重さ対策にも柔軟に取り組まれていました。
放課後、先生方が1台ずつ端末を持ち寄り、研究協議を行いました。ロイロノートの共有ノートを活用し、それぞれが意見を出して、話し合っていました(付箋紙に書いた意見を出し合い、模造紙にまとめていくイメージです)。そして、それを大きく映し出して全体で共有していました。先生方の前向きな姿が、子どもたちの姿につながっていることを感じました。
このように、市内小中学校では、子供たちも先生方も端末を使いこなせるようになってきています。
7月4日(月)と5日(火)の2日間、センター指導主事が、ICTを活用した授業についての講座を担当しました。愛媛大学教育学部に加え、法文学部で教職課程を履修している3回生が対象です。
5月に行った授業の続きで、前回よりも少し発展的な内容の授業でした。
松山市の小学校に導入している一人一台端末を用いて演習を行い、動画の共同編集を体験するなど、子どもたちが、楽しみながら学んだことをアウトプットする授業のイメージをもつことができたようです。
授業後のリフレクションシートには、
「これまでの授業のように調べて終わりといったことではなく、整理して様々な方法で発表を行うと、より深い学びにつながることを学びました。」
「子どもたち一人ひとりが活躍できる授業づくりを、端末を上手く使用することによって、行いやすくなるなと感じました。」
「ロイロノートなどの活用は、グループワーク(協働)を促し、効果的に自己肯定感や自己存在感、他者肯定感などを「学習」とつなげて育むことができる手段になるといったことを体験しました。」
などの感想が寄せられました。
現在の教育現場でGIGAスクールがどのように進んでいるのか体験できた貴重な授業となったようです。
6月29日(水)、トップステージ研修(第1回)を実施しました。
本研修は、本市独自の経験研修です。若手教員が増える学校現場において、熟練した指導力を持つ先生方が、今後も学校組織の中でさらに活躍されることを願い、令和2年度からスタートしました。先生方のニーズに合わせて3日間用意しており、今回は15名の参加です。
前半は、能力開発システム研究所 代表 木曽 千草 様を講師にお招きし、「円滑なコミュニケーションのためのコーチング」と題して、講義、演習をしていただきました。若手教員や子どもたちとの温かい人間関係づくりのためにも、コミュニケーションは大切ですね。ぜひ明日から生かしていただきたいと思います。
後半は、先生方の希望によってコースを選択していただき、本センター指導主事がICTスキルアップのための講義、演習を行いました。日々のICT活用をさらにレベルアップしていただくことを願っています。
受講された先生方の感想を紹介します。
「同世代の先生方と交流できる機会はあまりないので、今回の研修はとても貴重でした。」
「日々、コロナ対応に追われ気持ちに余裕がない毎日ですが、研修で自分にやる気スイッチを入れることができました。」
「コーチングスキルを学んだことを生かして、子どもとのコミュニケーションを更に円滑にしていきたいです。」
また、様々な分野で活躍されている木曽先生の素敵な生き方からは、学校とはまた違う広い世界を感じられたようです。
50歳を超えた同世代の仲間同士。
加齢による体の不調も笑い合いながら、終始和やかな研修となりました。
6月25日(土)、愛媛大学教職大学院特定教授の髙橋 葉子先生をお招きし、「新たな時代における教職員組織の持続的な成長 -求められる管理職の資質能力の開発からー 」という演題で講義をしていただきました。
教師の持続的な成長を支える環境はどうあるべきか?
管理職に求められる資質・能力とは何だろう?
自らのキャリア(強み)を振り返る演習、意見交換を行いながら、明日からの学校経営に向けて深く考える時間となったようです。
髙橋先生の講話の中で、印象に残った言葉をいくつか紹介します。
「75歳現役社会」、「適所適材」、「特別支援教育に関わる必要性」、「あなたの強みは、何ですか?」、「持続的な成長」、「校長職は、教諭の延長上にあるのか、それとも、新たな職なのか」、「事例難民」などなど・・・。
受講した先生方からは、
「キャリアパス(演習)をすることにより、自分を振り返り、また、相手に伝える中で、自分の強みを知ることができた。」
「自分の経験や取組を思い出しながら、若い世代の先生方にアドバイスしていきたい。」
「改めて、情熱、熱意をもって教職の仕事に取り組みたいという気持ちになった。」
「何より、葉子先生のお話に元気をいただきました。」
等の感想が聞かれました。
髙橋先生のエネルギッシュな熱いお話に、時間が経つのが早く感じるあっという間の2時間15分でした。
6月22日(水)、石井東小学校で「わくわく出前教室」を行いました。
講師は、青野 郁恵 先生です。
「俳句って何だろう?」「俳句作りのポイントは?」子どもたちは興味津々です。
では、俳句の”たね”を見付けよう。
雨はどうかな?
大丈夫!やったあ! 校庭に飛び出します。
子どもたちは、梅雨ならではの景色を楽しみながら俳句のたねを見つけていました。
「吟行」から戻ってきた子どもたちは、いざ、俳句作りにチャレンジ!
実際に見た景色が見えるような素晴らしい俳句でいっぱいになりました。
たくさんの体験を通して、俳句と仲良くなれたかな?
毎回のことながら、青野先生の導きで、俳句がみるみる素晴らしくなっていく場面には感動を覚えます。
先月26日(木)の小学校講座に続き、6月17日(金)に中学校講座を実施しました。
この2年間はコロナの影響を受け、オンデマンド方式や「Zoom」を利用したオンラインで実施していましたが、「今年は対面ならではの研修を!」と考え、演習や情報共有の時間をたくさん設けました。
小学校講座では、愛媛大学教育学部 教授 池野 修 先生を講師にお迎えし、「外国語授業における効果的なSmall Talkの進め方」のテーマで演習を中心に御講義をいただきました。
受講した先生方からは、
「隣の席の先生とのやり取りの練習が多く、初めは英語に対する苦手意識がありましたが、だんだん伝え合うことが楽しくなりました。日々の授業の中で子どもたち同士がやり取りを楽しめるようにしていきたいと思います。」
「子どもたちが外国語を学びたい、楽しいと思うきっかけづくりをSmall Talk を通じてできるようこれからの授業を工夫していきたいです。」
等の感想が聞かれました。
池野先生が講義の中でおっしゃっていた
「学級担任の一番の役割は、外国語を使おうとするコミュニケーションの態度の模範を示す。」意欲そのものです。
中学校講座では、「全国学力・学習状況調査」誤答分析から、言語活動の充実を図る手立てについてグループ単位で模擬授業を行い、イメージを共有しました。
「このタイミングでもう一度子どもたちに質問を投げかけたらいい。」
「場面の設定を限定しすぎない方が表現の幅が広がる。」など、意見交換をしながら演習に取り組んでいました。
そして、先生方から好評だったのが、ICTの活用実践についてお互いに紹介し合う時間です。研修終了後、
「私も、〇〇先生に教えてもらったやり方で、課題をロイロノートで出してみます!」
「また、情報交換しましょうね!」などと声を掛け合いながら、センターを後にしていました。
松山市の小中学校の外国語活動・外国語科の授業が、ICTも効果的に活用しながら「英語」を使って人と関わる楽しさを実感する時間になりそうです。