よりよい使い手を目指して! 東中校区情報モラル教室

2022年10月25日 13時07分

 10月24日(月)、サポート講座としてまつラボ指導主事が、東中校区情報モラル教室を行いました。

 情報化社会の中で、児童生徒をネット犯罪の被害者にも加害者にもせず、早い段階から情報モラルを身に付けることを目的に、今回は、東中全校生徒、東雲小、番町小、八坂小の6年生児童全員をオンラインでつないでの実施です。「情報機器のよい使い手になろう~安全に責任をもって使おう~」と題して、デジタル・シティズンシップ教育の考え方を取り入れながら進めました。

 

 まずは、どういった情報が個人情報に当たるか、思考ツールを用いて分類します。次に「デジタル足あと」について、SNSの事例から気付いたところを探す活動を通して、個人情報を守る方法について学びます。続いて、よく使うメディアについて各自が費やす時間を書き出して振り返り、話し合って改善点を見付け、「メディアバランス」について考えます。デジタル・シティズンシップには3つのポイント、「立ち止まる」「考える」「相談する」と言われているものがあります。最後にこのことを紹介したことで、子どもたちは、自分で考えて行動することが大切であることを学んだようです。

  

 最後に東中の生徒会長さんが代表して、「SNSを使う際のデジタル足あとの恐ろしさなど、様々なことを知ることができました。私もSNSを使用することがあるので、メディアの選択をうまく行いながら、今日学んだことを意識して日々過ごしていきたいと思います。」という感想を発表してくれました。

今回の学習を機会に、情報社会に生きる知識とスキルをしっかり身に付けていってほしいと思います。

 なお、これらの様子は東中学校ホームページでも様子を紹介しています。(松山市立東中学校 https://matsuyama-higashi-j.esnet.ed.jp/

養護教諭も日々学び続けています。

2022年10月24日 13時10分

 まつラボでは、養護教諭や栄養教諭に対しても、専門性を高めるため保健体育課等と連携したり専門的な見識を持つ外部講師に依頼したりしながら初任者研修や中堅研修等を実施しています。

 10月20日(木)は、第6回目となる養護教諭初任者研修を実施しました。今回の内容は、「特別支援教育」や「生徒指導」といった教員としての実践的指導力に関する講座と、養護教諭の専門性に関する講座でした。

 専門性に関する講座では、学校薬剤師の方を講師としてお招きし、温度、明るさ、換気などの教室環境や飲料水、プールなど学校環境の管理に必要な知識・技術を学びました。また、先輩の養護教諭に来所していもらい、養護教諭の1日や年間を通した活動、健康診断といった保健行事など、執務上の工夫や留意点などを具体的に確認しました。

 受講者は、講義内容に関することや半年経って日々の職務から生じていた悩みを質問し、「なるほど、そういうことだったんですね!」「次回は、その方法でやってみます!」などと、すっきりした様子でした。

 養護教諭の先生のような、いわゆる「一人職」の先生は、毎日多忙の中、なかなか相談することができないこともあると思いますが、このような研修の機会をうまく使って疑問点等を解決していただけるといいですね。まつラボにもどうぞお気軽にお問い合わせください。

 

 

サポート・ビジット実施中! 個別相談もどうぞ(^^♪

2022年10月21日 09時00分

 10月20日(木)、まつラボ指導主事が、とある中学校を訪問し、中堅にさしかかるエネルギッシュなA先生の個別相談支援を行いました。

 今回の依頼内容は、「外国語科の授業改善」に向けた授業参観と指導助言です。

 本時は、単元第1時の授業でした。同じ学校の先生も登場する、A先生お手製の動画を使って単元のゴールに出合わせました。大型テレビの画面にくぎ付けになって、英語をしっかり聞こうとする子どもたちの様子に、A先生も「つかみはOK!」と、手応えを感じたのではないでしょうか。

 授業後は、「教師が教え込む授業」から「子どもたちの気付きを引き出す授業」への転換を更に進めること、「目的・場面・状況」が明確な言語活動を支える一人一台端末の活用、振り返りの持ち方等について具体的なアイデアを出し合いながら協議を行いました。

 学校を後にするとき、校長先生から、

「A先生、指導主事の先生、お二人ともすっきりさわやかなお顔ですね」と声を掛けていただきました。

今日は、さわやかな秋晴れでしたが、A先生の向上心が「天高し」空と重なり、これからの成長が楽しみです。

 今後も、「現場に近く、頼れるセンター」として、先生方と一緒に各教科の授業改善に真剣に取り組んでいきたいと思います。  学校全体の研修だけでなく、要望に応じて、個別の授業相談や指導案審議等、様々な形の訪問支援、また、来所相談の依頼を随時受け付けています!お気軽にお問い合わせ下さい!

子どものよりよい言動を引き出す! -初任者研修ー

2022年10月21日 08時05分

 10月20日(木)、久しぶりの初任者研修を実施しました。

 2学期が始まってからは初めての研修ということで、開会行事での初任者の先生方の様子は(研修担当者も)、やや緊張しながらも、久しぶりに会える期待感が感じられました。

 午前中は特別支援教育に関する研修です。愛媛大学教育学部附属特別支援学校の山内 望 副校長先生に、実際の授業の様子を動画で紹介しながら、御講義いただきました。また、事例を基にグループで話し合う研修を行いました。

 午後からは、初任者の先生方が、生徒指導上の課題を持ち寄って紹介したり、より良い解決について話し合ったりしました。また、総合的な学習の時間についての研修も行いました。

 話し合う場面では、2学期になってからの自校の子どもたちの様子や、行事の話なども含めながら、熱心に活動し、時間が足りなくなるくらいでした。何より、学校のことを話しているときの、初任者の先生方の表情が、柔らかく温かくて、とても素敵でした

 初任者の先生からは、

「子どもを変えようと考える前に、自分の関わり方を見直し、自分が変わらなければと感じました。

「特定の子どもに限らず、どの子どもにとっても過ごしやすい環境を整えるために、自分の言動や教室環境を見直そうと思います。」

「2学期に入ってからの日々の学校生活について見直すよい機会となりました。様々な行事や日々の授業に追われ、自分自身に余裕がなかったと反省しました。今まで以上に子どもたち一人ひとりをよく観察し、声掛けや関わりを増やしていきたいと思いました。」

「久しぶりの初任者研修で、同期の仲間たちに会えたことで、溜まっていた疲れが和らいだ気がします。」

といった声が聞かれました。

 研修で出会う度に、行事に授業にと、忙しくも充実した毎日を過ごしながら成長していく初任者の先生方の様子が見受けられ、頼もしく感じています!

初任者研修の朝

2022年10月20日 11時08分

運動会シーズンも終わり、今日は久しぶりの初任者研修です。

早朝から準備を行い、あとは初任者さんを迎えるばかりの研修室をのぞいてみるとー

 

モニターには、研修担当者から初任者さんへのメッセージが。

厳しく、温かく。

毎年、初任者研修担当者は、一年間、

いわば“学級担任”のような気持ちで、初任者の先生方の奮闘を思い浮かべ、成長と活躍を祈っています。 

まつラボでは愛媛大学教職大学院の授業も行われています。

2022年10月18日 14時16分
教職員研修

 松山市教育委員会と愛媛大学教育学部は連携協定を結んでいます。その一環として、大学院の授業の一部が、本センターを使って実施されています。

 今回のテーマは「人材育成演習」。教職員の職能成長にどのように関わっていくかを考えていく内容だそうです。

 本日は、まつラボ指導主事も登壇して、現在、松山市の教職員が活用している「松山市教員として目指す成長目標」について、どのような経緯で作成を行ったか、学校現場でこの成長目標をどのように活用しているか、説明を行いました。

 また、県総合教育センターの指導主事による、愛媛県の「育成指標を活用した教員研修の在り方」についての解説もありました。

 学生の皆さんは、今回の授業内容をもとに、今後の授業の中で自分たちで研修プログラムを企画し、発表をする予定だそうです。

 やる気に満ち溢れている皆さんに私たちも刺激を受けました!

 

 

 

 

 

 

 これからも、様々なかたちで連携していきたいと思います。

広がっています!ふるさと松山の心

2022年10月14日 11時14分

 先日、まつラボに、関東に在住の方からお問い合わせがありました。

 まつラボのHPを見て、本市教育の大きな特色である、「ふるさと松山学」の、豊かな心、郷土愛、言葉の力を育むといった取組に興味を持たれたそうで、

『広がれ!ふるさと松山の心』を、なんと、3冊も(!)御購入いただきました。

 

 加えて、「松山は本当にいい街ですよね。」とのうれしいお言葉。

 松山がお好きで、コロナ禍の前には毎年のように訪れてくださっていたとのこと。

「また、ぜひいらっしゃってください!」と担当者もお伝えし、あったかい気持ちになりました。

 このところ、ほかにも近畿に在住の方からもお問い合わせをいただくなど、

県外からのお問い合わせが増えています。

 「ふるさと松山学」に興味を持っていただき、とてもうれしい限りです。

これからも、松山のよさを発信していきたいと思います。

さらにふるさと松山の心が広がっていきますように・・・。

 

 御用命の際は、お気軽にお問い合わせください。

 書籍購入についてはこちらへ 

 松山市公式サイト関連ページへ

 

未来の科学者へ!「おもしろ理科教室」特別回

2022年10月11日 08時13分

 「おもしろ理科教室」は、「理科をもっともっと学びたい!」という松山市内の中学生を対象に、年間4回、理科主任会の先生方に行っていただいている事業です。専門家を講師に招き、通常の学校の授業ではしないような発展的な内容を、実験や観察を通して学習します。

 特別回である今回は、久万高原天体観測館の学芸員 藤田康英先生らによる「秋の星の観察」講座でした。

 星の観察となれば、天候が大事。この日は昼間雨が降ったため、心配していましたが、いざ久万高原町に向かうと、雲のない星空!少し寒さが感じられましたが、みんな防寒着を着用して準備万端です。

 星空観察を始めるとすぐに、東の山から「栗名月」と呼ばれる満月が登ってきました。これは、中秋の名月(十五夜)から約1ヶ月後の満月の直前、十三夜の夜の月を指すそうです。その隣には木星もはっきり輝いていました。

 

 あまりの月の明るさに、秋の星座の一部が見えにくかったのですが、松山市内に比べるとやはり、非常に多くの星を見ることができました。

 夏の大三角や、やぎ座、カシオペヤ座、さそり座など、一つ一つの星や星座について天文的なお話を伺いながら星を観察しました。また、久万天文台が誇る60cm反射望遠鏡での天体観測も行いました。集光力はなんと、肉眼の7000倍!デネブ、ベガ、アルタイルといった夏の大三角の恒星、木星、土星、月のクレーターもはっきり美しい姿を見ることができました。これは貴重な体験です!

 

 天体の学習は教室でも学びますが、今回のように本物の天体を見る機会は大変貴重です。より発展的で専門的な天体に関する経験は、いつまでも心に残るものです。参加した子どもたちは、星空を見上げるたびにこの日のことを思い出すことでしょう。

 

外国語教育の爽やかな風が吹いています!!

2022年10月7日 09時18分

 秋の訪れとともに、教科等訪問などで、各学校の様子を見させていただく機会に恵まれています。今回は、小学校の外国語活動・外国語科の教科訪問の様子をお伝えします。

 浅海小学校では、5年生「Lesson 5  Where is your treasure?   宝物への道案内をしよう。」の授業を公開していただきました。子どもたちが、「トレジャーツアー・ガイドになって自分の宝物の隠し場所までクラスのみんなを案内する」というミッションに挑戦するという内容です。ミッションに挑戦する際には、プログラミング教材「Viscuit」を活用して作成したコマンドを操りながら、目をキラキラさせながら取り組んでいました。

 

 ガイド役の子どもは、先生お手製の旗を片手に、堂々と英語で道案内をします。また、聴いている子どもは、学習者用デジタル教科書の地図上で案内された順路をたどり、無事宝物を発見。「分かった!」の声に、お互い“にっこり”。

 

 ICTを活用していても、子どもたちは、しっかりとアイコンタクトやジェスチャー、リアクションができていました。

 デジタル教科書は何度も書いたり消したりすることができるので、子どもたちそれぞれの道案内を、リセットされた地図上でたどっていました。一人一人の活躍の場がしっかりと保障されていました。

 

 立岩小学校でもデジタル教科書を効果的に活用していました。複式学級での授業において、子どもたちは、日常的に学習者用デジタル教科書を使用し、自分のペースで何度も音声を確認しながら自主学習に取り組んでいます。英単語や英文にカタカナで読み方を書いている子どもが一人もいません。そして、ネイティブの先生の音に近づけて発音することが自然とできていました。これは、音声から学ぶ小学校外国語活動・外国語の学習の最前線の取組と言えるでしょう。

 

 また、授業を公開していただいた学級担任の先生は、できるだけクラスルーム・イングリッシュを使った授業を心掛けておられ、子どもたちにとって、「英語使用者のモデル」となっていました。 

 

  実は、これには裏話が…。

 授業者の先生は、トップステージ期半ばのベテランの先生です。

「授業者になったことで、苦手な英語をなんとかしようと教育研修センターから案内があった『先導的なオンライン研修事業』に申し込んだものの、やはり苦手で、変な汗をかきながら勉強しています。」とのこと。

「でも、なるほどと思ったり、授業で使ってみようと思ったりすることもたくさんあります。」とおっしゃっていました。

 教師が学び続けることは、子どもたちに還元されていくということを教えていただいたように思いました。

 

 小規模校であることを強みにして、試行錯誤しながら学校全体に外国語教育の風を吹かせる取組を見させていただきました。この爽やかな風が松山市内の各学校に届きますように。

10年続くボランティアの活動

2022年10月5日 08時31分

松山市立の小中学校は、様々なボランティアの皆さまに支えられていますが、その中には、コミュニケーション技能をもったボランティアの方もいらっしゃいます。その名も、成育コミュニティ・ボランティア

平成24年度に松山赤十字病院と松山市、教育委員会の三者が協定を結んで始まりました。

このボランティアは、年間10回ほどの研修を受けて認定されるもので、医療や教育分野での実務経験のある方や看護師、臨床心理士を含む方が登録中。毎年、小中学校に希望調査を行っていますが、ここ数年は20校を超える学校から希望が寄せられています。学校では、コミュニケーションの技能を生かし、子どもたちの学習や遊びの支援、保護者支援、教師支援をしてくださっています。「来年度もお願いしたい。」という学校もあり、とても頼りにされている存在です。

秋晴れの10月1日(土)、昨年度、活動が10年を迎えたことを記念し、松山赤十字病院で成育コミュニティ・ボランティア10周年記念式典が行われました。

ボランティアの皆様には、可能な限り学校からの希望にお応えいただいています。ありがとうございます。これからも、子どもたちの成長、学び、笑顔につながる環境づくりに向けて、引き続きご支援をいただきたいと思います。